侍が人を斬った後

雑学

よく時代劇でズバっと人を斬った後サッと刀を鞘に入れるシーンを見ます。カッコいいですね。

今日はそんなカッコいいシーンに水を差します。

まず侍は人を斬った直後に刀を鞘には入れません。なぜかというと、人を斬った刀にはその人の血や脂肪がべっとりついているからです。それを鞘に入れてしまったら・・ 掃除が大変。というだけでなくそれら血や脂肪が固まって次に刀を抜くことができなくなります。死活問題ですね。

ですので必ず布や懐紙できれいに拭ってから鞘に納めます。中にはそういう場面を映し出している時代劇もあったように思います。

ついでに言うと悪党に囲まれた侍が何人も立て続けに斬り倒していく場面もありがちですがこれも実際はそうはいかなかったようです。先述したように人を斬ると血や脂肪がつくのでその状態で次にまた人を斬っても切れ味がガクンと下がっているのです。2,3人も斬ればもうほとんど斬れなくなります。

まぁ時代劇でここまでリアルに表現する必要はないですけどね。そんなこと考えずに楽しく観ましょう。

因みに斬った後の刀を拭った布はそこらに捨てずにその斬った相手の懐にそっと入れておいたり自分で持っておくという粋な風習もあったそうです。斬り合った相手に対する敬意でしょうか。奥が深いですね。武士道。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

僕は人を斬りませんが仕事を斬った後の所作として参考にしようと思います。

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