享保の改革と言えば八代将軍徳川吉宗が断行し、財政難に陥った幕府と日本経済を復活させたとして評価されています。
この享保の改革の最中、江戸城内の大奥にも改革がなされました。増えすぎた大奥のリストラです。
とはいえ武士と違い女性がいきなりリストラされても家が裕福でもない限り、生活に困ることは目に見えています。
そこで吉宗は一計を案じます。
まず大奥を取り仕切っている老女に「女中の中から特に美しい者を50名」選ぶように指示します。
老女は将軍が側室をお選びになると考え喜び勇んで50名の名簿作成にかかります。女中たちも争ったことでしょう。ドラマでよく見るドロドロしたあれです。
そして出来上がった選ばれし50名のリストを受け取った吉宗は老女にこう言います。
「この者たちを家に戻せ」
つまりリストラです。当然老女や女中たちの抗議はあったでしょうが吉宗には思惑がありました。
大奥でも特に美しい女性たちです。彼女たちを家に戻してもその”器量”を活かして次の稼ぎ先に困るということは少ないのではないかと。
それは江戸城内も改革しなければならない将軍吉宗のせめてもの思いやりだったのでしょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
いやぁ、歴史って本当にいいもんですね。さよなら。さよなら。さよなら。
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