敬礼は必ず右手でします。左手は相手に対して失礼となります。なぜでしょう。
敬礼の由来は軍隊です。軍隊で使用する武器のほとんどは右利き用に作られています。
つまり主に右手で使用するわけです。
敬礼する時に右手を挙げることでそういった武器を「使用するつもりはありません」「あなたに危害を加えるつもりはありません」という意思表示になります。こういう意味なので左手で敬礼するとマズイんですね。これは世界共通です。
正座をする時に左手を右手の上に添えるという作法にも同様の意味があります。
他にも時代劇などで武士が主君の前に座る時、刀を自分の右側に置くことも「刀を使うつもりはない」という意思表示です。右側に刀があった場合、それを使うとなるとまず右手で持ってから左手に持ち替えて”鞘から抜く”という動作に時間がかかります。その間に斬られるかもしれません。左側にあればもっと早く”抜けます”から。
今では形式的な作法にも実はいろいろ意味があるんですね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
「のぼうの城」という映画で交渉決裂により右側に置いていた刀を一斉に左側に置き換えるシーンでは鳥肌がたちました。
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