最近の若い人は使わないかもしれないですが以前は男前のことを「二枚目」と言いました。今はイケメンですかね。
しかしなぜ男前を二枚目というのでしょうか。
その理由は江戸時代にさかのぼります。
当時の庶民の娯楽と言えば歌舞伎などの芝居でした。男性だけでなく女性も化粧してお目当ての役者さんを見に行ったようです。
そして芝居小屋の前にはその日に登場する役者の看板が並べられていました。
看板の並べ方は一枚目は主役。二枚目は女性と色恋沙汰を起こす男前の役。三枚目は場を和ませる道化役。というように決まっていました。
そこから男前のことを「二枚目」と呼ぶようになりました。三枚目も同様ですね。
因みにこの看板は必ず八枚あって「八枚看板」と呼ばれていました。
四枚目は話をおもしろくする名脇役。
五枚目は主役のライバル。
六枚目は敵ではあるがどこか憎めない存在。
七枚目は敵の黒幕でラスボス。
八枚目は役者ではなくその一座の元締めが書かれていました。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
考えると江戸時代から続いた二枚目の呼称が”イケメン”の登場によりとうとう消えようとしているのですね。
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