学校や会社で大勢の人の前でプレゼンなどしないといけない機会もあるかと思います。そんな時緊張のあまり話そうとしていた内容をスッカリ忘れてしまった、なんてこともよく聞きます。頭の中が真っ白になるという現象ですね。
あれは単に緊張の度合いを表現するだけの言葉ではなかったんです。頭の中が真っ白になり記憶がとんでしまうという現象は科学的に証明されていました。あの時、脳で何が起きているのでしょうか。
人間は緊張状態になると自律神経が活発になり心臓がバクバクしたり呼吸が速くなったりします。これは緊張=危険が迫っていると判断して、瞬時に敵に反撃したり回避することができるための体制をとります。この状態になると脳の前頭前野の活動は鈍化します。緊急時に不必要と思われる部分の活動を抑え必要な部分に集中するためです。
さて活動が鈍化した脳の前頭前野は何をするところか。そうです、短期的な思考回路や記憶を担当する場所です。それらの活動が鈍くなる、つまり”頭の中が真っ白”になりついさっきまで覚えていたことが思い出せなくなったり混乱してしまうんです。
理由はわかりました。とはいえ緊張しなければいいのですがそう簡単にできることではありません。それでこれは個人的にやってることなんですが、そういう緊張の場面ではできるだけ呼吸を意識するようにしています。
【緊張→自律神経が乱れる→呼吸が乱れる】これを逆説的に考えると【呼吸を整える→自律神経が落ち着く→緊張が緩和する】となるんじゃないかと思っています。あくまで個人的な考えですが。緊張が緩和すれば脳の真っ白化現象もマシになるんじゃないでしょうか。
さらに呼吸を整えると言っても難しいので、僕はひたすら「吐く」ことだけを考えるようにしています。しっかり吐けば自動的に吸い込まれてくるので、深呼吸の時みたいに吸うことを意識する部分が省けます。
経験上、とにかくそれだけをやっていれば完全とはいきませんがかなり緊張はほぐれると思います。
一度試してみてください。今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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