雷の「イナズマ」はなぜ「稲妻」と書くのか

雑学

雷が鳴り始めるとイナズマやイナビカリが発生します。これ漢字で書くと「稲妻」「稲光」となります。なぜこんな漢字なんでしょう。

昔からお百姓さんの間では夏場に雷が多かった年の秋は豊作になるという言い伝えがあったそうです。

農業をする人にとって収穫量は死活問題です。もう神頼みでもなんでもしてとにかく豊作を祈ったことでしょう。ですから言い伝えを信じて夏場は雷が鳴ることを願っていました。

雷が鳴ると稲がなる。そういう意味から雷は稲の妻、稲妻。と呼ばれるようになりました。稲光も同様に稲がなる光という意味からきています。

今は稲妻が起きると怖いという感情しかないですが当時のお百姓さんたちは喜んだんですね。

因みにこの雷が鳴ると豊作になるという言い伝え。まんざら間違ってもいないようです。

雷が発生し放電されると大気中の窒素が分離します。そして分離した窒素は雨と共に地面に降り注ぎます。窒素は田畑を肥やし作物の生育を助ける効果があるそうです。

すごいですね。根拠のない言い伝えと思える事でも実は効果があることもあるんですね。気がついた人はすごい観察力ですが、当然そういう理論上の事はわかるはずもありません。条件と結果だけを集めて出来上がったのが「言い伝え」です。

科学至上主義の現代においても昔からの言い伝えなんかをバカにせず参考にする価値はあるのではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

お年寄りの言う事は聞いておいて損はないのかもしれないですね。

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